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K公園 女神像作品修復移設
元請:株式会社ホソカワ・アート・オフィス
茨城県 (ひたちなか市)
修復前
酸性雨による緑青の流出や表面の破損かありました。それに加え、東日本大震災の影響でさらに傷みが進み、高所に設置されていることからも危険な状態でした。腹部に激しい破損が見られます。台座から取り外して弊社工場に運び、胴体内部に補強・補修を行いました。
作業内容
亀裂は、腹部や脚の付け根,ブロンズの地金が薄い部分を、ステンレスの鋼材板で内部から補強しました。腹部の一部をカットして作業用の開口を設け、外側にめくれ上がった亀裂部は元の状態に矯正しました。亀裂に沿ってステンレス板をあてがい、ビスで固定しました。作業用の開口部や、作品取り外しの際に地山に空けた開口部も同時に溶接して戻し、溶接箇所を削り出し整形。元の形状を再現しました。元の緑青系の色合いに基づき古色仕上げに。ウレタン塗料を重ねながら慎重に周辺の色味と調和させています。
修復後
補強により安全性が保たれました。専門的な造形補修により、作品の風合いをそのままに補修されました。全体の色味も美しく、明るさを取り戻しました。
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